どうも、こんにちは。
ブログはじめたてのイラストレーター、ユーカリです。
皆さんは、Illustratorで制作したイラストを手書き風のタッチにしたいと思ったことはありませんか?
実は、私も普段からIllustratorでイラストを制作しているのですが、Illustratorで制作する際にもイラストに手書き風なタッチを加えたいと思ったので、自分なりに調べた中で、「これがベストだな」と思ったやり方をご紹介したいと思います。
- イラストを作ったら線を手書き風に!
- 線幅を調整して強弱をつけましょう。
- [ラフ]機能でイラストに”滲み“を表現します。
- ワープツールを使って”ゆがみ”を入れましょう。
- [波形]でイラストに手書きのような“ゆがみ”をつけましょう。
- テクスチャを使って水彩画風のイラストに。
- 無料サイトからテクスチャをダウンロードしましょう!
もくじ
イラストを作ったら線を手書き風に!
最初に、手書き風にするイラストを制作しましょう。
その際には、カラーと線のレイヤーを分けてください。これは手書き風なタッチを加えるために必要なので必ずレイヤーを分けてください。
線幅を調整して強弱をつけましょう。
今回は適当に制作した桜のイラストを題材に進めていきたいと思います。
線と色がはっきりとしていますが、単調な印象ですよね。
ではまず、このイラストの線を変えていきましょう。
線を選択し、[プロパティ]→[プロファイル]を選択し、画像の線幅プロファイル2を選択してください。
すると、均等だったイラストの線に強弱がつき、印象が変わりましたね。
線に強弱がついたら、次は線の位置を少し変えてください。
線だけを選択したら、左方向に4px、上方向に3pxだけ移動させます。
線とカラーの位置がズレているのは少し違和感がありますが、あえて違和感やゆがみを足すことで手書き感が出るんです。
さて、今のところは線に強弱を加えて位置をずらしただけですが、これだけでも手書き風なイラストの印象ですよね。
これでもいいですが、さらに加工していきます。
[ラフ]機能でイラストに”滲み“を表現します。
今度は線とカラーを選択してください。
[アピアランス]パネルから
[fx(新規効果の追加)]→[パスの変形]→[ラフ]を選択してください。
もし、アピアランスが表示されていない場合は、画面上部の[ウィンドウ]から[アピアランス]を選択していただくと[アピアランス]パネルが表示されます。
そして、[ラフ]を選択すると、[ラフ]のウィンドウが表示されます。
ウィンドウではオプションとポイントが設定できますので、それぞれを画像のように設定したら[OK]をクリックしてください。
サイズ(入力値にチェック):2px 詳細:100inch ポイント:丸く
ペンで書いたようなギザギザとしたタッチが加わり、より手書き感が増しました。
いい感じですね。
次は、ワープ機能を使ってイラストにちょっと歪みを加えていきます。
ワープツールを使って”ゆがみ”を入れましょう。
Illustratorで頻繁に使われる機能であるこのワープツール。
ざっくり言うと、オブジェクトを自由に変形することができる超便利な機能です。
ただの変形と違う点は、扇状・S字状・波形状など自由度の高い変形ができるという点です。
このワープツール自体は便利で非常によく使うものなので、必ず習得しておきましょう。
[波形]でイラストに手書きのような“ゆがみ”をつけましょう。
しかし、ここでワープツールの各機能を説明すると長くなるので、ここでは説明を省かせていただきます。(別日に説明いたします。)
今回は使うワープツールの中の[波形]について説明しますと、オブジェクトを波状に変形させることができるというものです。
ワープツールには、円弧や上弦、下弦、アーチなど様々な機能がありますが、今回はその中の一つである[波形]を使ってみましょう。
まず、イラストを選択した状態で、[アピアランス]パネルを開き、
[fx(新規効果の追加)]→[ワープ]→[波形]を選択してください。
[波形]を選択すると、↓画像のようなワープ機能(波形)のウィンドウが開きます。
画像のように数値を設定し、[OK]をクリックしてください。
すると、イラストが僅かに波打つように変形されました。
図形を使って制作するイラストは形が整いすぎていて、手書き感がないのであえて変形することで手書き感が出るようになります。
ここまででだいぶ手書き風になってきたので、次は単調な塗りを水彩画風に加工しましょう。
テクスチャを使って水彩画風のイラストに。
水彩画風のタッチにするやり方は複数ありますが、一番簡単なのは水彩画のテクスチャ素材を使うやり方です。
もし、素材を持ってない場合は無料の素材サイトがありますのでそこからダウンロードしてください。
無料の素材サイトからテクスチャをダウンロードしましょう!
↑イラストACや写真ACなら幅広いジャンルのたくさんのイラストや写真素材が無料で自由に利用できます。
素材を用意したらIllustratorの画面に戻ります。
ダウンロードしたテクスチャ素材をレイヤーの最前面に配置してください。
(今回は自分のPCに入っていたテクスチャを使用しています。使っている画像はモノクロですが、色はなんでもいいです。)
配置した素材画像を選択した状態で、[透明]パネル→描画モードを[オーバーレイ]で選択してください。(今回は急ぎで作ったイラストなので画像もリンク配置にしています。)
もし、[透明]パネルが表示されていない場合は、画面上部の[ウィンドウ]→[透明]を選択していただくと表示されます。
描画モードとは、2枚以上の重なり合う図形、写真などのカラーを混ぜ合わせる方法です。
[オーバーレイ]とは、明るさの度合いで乗算かスクリーンか、どちらかの効果が出るものです。輝度が50%グレーよりも明るいものがスクリーン、50%よりも暗いものが乗算に振り分けられます。
描画モードには乗算やスクリーンなどいろんなモードがあり、その時々でモードを使い分けますが、今回は細かいことは抜きにしてとにかく[オーバーレイ]を選択してください。
選択すると、テクスチャが反映されて水彩風のタッチになりましたね。
ですが、イラストからはみ出てる部分のテクスチャが邪魔ですよね。
なので、この余分なところを表示させないようにするために、アートボードと同サイズの白の長方形を作ってください。
今回、アードボードサイズを幅900px、縦600pxで作っているので、同じサイズの長方形を作ります。
作った長方形のレイヤー位置を最背面にしてください。
すると、テクスチャは表示から消え、水彩画風のイラストだけが表示された状態になりました。
これは正確に言うと、消えたというより見えなくなっただけでテクスチャはそのまま存在してるんです。
ではなぜ背面に白を配置すると見えなくなるのか?という説明に関してはまた後日にしますね。
今回は一番簡単に手書き風のイラストにする方法として、このやり方をご紹介しました。
皆さんもぜひお試しください。
追記
↑で作った桜のイラストを複製して、ランダムに配置してみました。
これだけでもだいぶ華やぎましたね。
このやり方ならステップもそんなに多くはないし、一つ一つはすごく簡単なので、この一連の流れを覚えてしまえばIllustratorでも簡単に手書き風のイラストをパッパッと作ることができます。
ご参考になれば幸いです。
実は、この方法を覚えたときは手書き風イラストにハマって作りまくったりしていました。
このイラストもつい前日このやり方で制作したものなんです。
私の制作したイラストはイラストACへ投稿しています。
このブログ同様「ユーリカ」としてイラストレーター登録をしており、順次イラストをアップしています。
もし、私のイラストを気に入っていただければ、リンクからダウンロードしていただけると嬉しいです。