近年の世情から自宅で過ごす時間が増えた方が多い中で、自宅でできる「DIY」の人気が高まっています。
「DIY」とは、「Do it yourself」の略で、工具を使って自分でリノベーションや物作りをすることです。しかし、賃貸住宅にお住まいの方は退居時に原状回復しておかなければならないので、退居時のことを考えるとDIYは難しいと思ってしまいますよね。
そんな「賃貸だけどDIYで部屋を快適にしたい!」という方に人気急上昇している便利アイテムが「ラブリコ」と「ディアウォール」です!このアイテムがあれば壁に穴を開けずに壁面収納を増やしたり、壁・柱のリノベーションが可能になります。超便利で使い方も簡単なのでDIY初心者も手を出しやすいアイテムです。
今回は、DIY初心者でも扱える便利アイテム「ラブリコ」と「ディアウォール」について紹介します。
もくじ
ラブリコとは?
ラブリコとは、「突っ張り棒」を開発した平安伸銅工業が発案したDIYブランドです。
DIY初心者からDIY慣れした経験豊富な方まで幅広く扱えるDIY製品を提供しています。
従来のDIY製品は複雑な手順と工具は必要な男性向けの仕様でしたが、特別な道具がなくても自宅で簡単に使える家庭向けDIY製品として開発されました。
ディスプレイや棚を設置するための柱を、天井と床に突っ張って固定するだけの簡単な構造なので設置が超簡単です。ネジ式なのでしっかりと固定されるので衝撃にも強く、安心して使えるのも魅力です。また、アイアンテイストのアジャスターはすっきりとしたデザインなので部屋にも馴染みます。ゆるみ防止のためのバネが内臓されているので安心して長期間使い続けられます。
ラブリコのDIY手順
ラブリコの構造がシンプルなので設置も簡単です。
- ラブリコ 2×4アジャスター
- 支柱になる2×4材
- 脚立
- 2×4材の両端にラブリコ 2×4アジャスターを差し込んでください。
- 2×4材を設置場所に立ててください。ネジがついたアジャスターが天井側に来るように立ててください。この際にキチンと垂直になっていることを確認してください。(立て付けが悪いと倒壊の恐れがあります。)
- ネジ部分を回してしっかりと突っ張ります。突っ張りの力で柱を固定させるので柱が固定されているか確認しながらネジを回してください。
- 柱が固定されていることを確認できたら完成です。
設置工程は以上です。木材とアジャスターさえあればどこでも設置ができるのでDIY初心者にとっても使い勝手のいいアイテムです。
ディアウォールとは?
クギネジアンカーやDIY製品を開発する若井産業が開発した、室内に柱を設置するためのDIYアイテムです。
部屋を傷つけずにDIYを自由に楽しむために開発され、賃貸でも安心して本格的なDIYを楽しむことができます。
ラブリコ同様に突っ張る力で柱を固定するのでこちらも設置が超簡単です。ラブリコがネジ式に対してディアウォールはバネ式なので、設置方法ではディアウォールの方が簡単です。また、用意した木材の高さが足りずに柱が固定されない場合でも付属のスペーサーをアジャスターの中に入れることで調節できます。
ディアウォールのDIY手順
ディアウォールの設置も超簡単です。むしろ脚立が不要な分ラブリコよりも設置は簡単かもしれません。
- 2×4ディアウォール アジャスター
- 支柱になる2×4材
- 2×4材にディアウォール アジャスターを取り付けてください。バネが内臓されている方が天井側、バネがない方が床側になります。(木材によっては節目や反りが目立つこともあるので上下の向きをどうするかは確認しておきましょう。)
- 2×4材を天井にはめ込みます。まずは天井側の位置を決め、次に床側のアジャスターを移動させ、垂直になるようにはめ込みましょう。
以上でディアウォールの設置は完了です。
強いて言えば柱をはめ込む作業がやや大変ですが、脚立に登らなくても設置できるのでラブリコよりも簡単と言えます。
ラブリコ・ディアウォールの注意点
便利なDIYアイテムとして人気がありますが、便利な点だけでなく、扱う上での注意点もあります。注意点を押さえておくことでより安全に、安心してDIYを楽しみましょう。
突っ張りすぎると天井が痛む恐れが・・・
ラブリコとディアウォールは、ネジ式とバネ式と違いはありますが、両方とも突っ張る力で柱を固定するアイテムです。しっかりと突っ張らせて固定しなければ倒壊してしまいますが、無理に伸ばしすぎると天井が歪んでしまいます。特に、賃貸住宅の天井は突っ張ることを想定していないので、下からの圧力に弱く、壁と天井の間に隙間が開く可能性があります。
設置する前に天井部分の強度を確認しておく方がいいです。梁付近の天井は硬いので比較的安全です。
重心の位置が大切
柱を床に対して垂直に設置しなければ重心がずれてしまいます。
その状態で重い荷物を置いたりするとバランスが崩れ、せっかく設置した柱も倒壊してしまい、とても危険です。もし上部に荷物をたくさん置いていたら倒壊時の危険性がさらに上がります。
設置時には全体のバランスを確認して垂直になるようにしましょう。
天井が高いところはハードルが高い
天井が高い部屋だと木材を運び入れるのも設置するのも大変です。
長い木材を持ち帰るのは難しい上に配送料金も割高だったりします。さらに、自宅まで持って来れても室内へ搬入するのも一苦労です。
木材が長い場合は、木材の長さを二等分に分割することで運搬と搬入のハードルがかなり下がります。別売りのジョイントで分割した木材を結合すれば1本の柱として活用できます。
ただ、ジョイントを挟むことで設置した際にジョイント部分が邪魔して棚板の設置場所が制限されます。また見た目的にもジョイント部分がやや目立ってしまいます。
設置のしやすさか、見た目を取るかの判断は難しいところです。
ラブリコを使ったおしゃれレイアウト例
和室にも違和感なく溶け込み、すっきりとしたおしゃれインテリアとして馴染んでいます。
柱を板材で覆うことで壁板風に。使い勝手がいい上にウォールナットで男前インテリアになってかっこよさ全面に出ますね。
キッチンに設置しておしゃれなカフェ風インテリアにも。
ディアウォールを使ったおしゃれレイアウト例
木材もインテリアも白に統一することでナチュラルかつ清潔感のあるおしゃれなキッチンカウンターに変身します。
アウトドア用品は壁面収納であえて見せること男っぽさが出たインテリアに。
柱1本でシンプルなディスプレイにしてもぴったりです。