先日、夏の暑さ・虫対策に、天然素材で簡単に作れる「ハッカ油スプレー」を紹介しました。
虫除けにも暑さ対策にも便利で使い勝手がいいので私自身も愛用して、出かける時に一拭き、掃除をした後に一拭き、とことあるごとに使ってました。
けれど、便利なハッカですがいくつかのデメリットもあるんです。そのデメリットを理解しておかないとハッカ油の成分を活かせないかも!
天然素材の便利なアイテムなので、正しい使い方を理解してハッカ油を扱いましょう。
【夏の暑さ・虫対策に人気!ハッカスプレーの作り方紹介】
もくじ
ハッカスプレーとは?
ハッカスプレーは、SNSで虫除け・暑さ対策になると話題になったハッカ油とエタノールを使ったスプレーです。
ハッカ油に含まれる成分には、除菌・消臭効果があることから虫除け・消臭・暑さ対策になると使い勝手の良さが話題になりました。
ハッカ油・エタノール・水を混ぜることで手製の虫除けスプレーになり、天然素材で作られていることから子どものいる家庭でも安心して使えるとSNSを中心に人気が高まり、愛用者が急増しました。
ハッカ油の効能
ハッカ油は、ハッカソウというミントの一種から抽出される植物油です。
医薬品分野においては、鎮痛作用および局所の血流増加作用があることから筋肉痛などの外用薬として湿布や軟膏などに使われています。
また、止痒作用があることからかゆみ止めに、喉の弱い炎症を短期間軽減する目的で咳止めなどに用いられ、アメニティでは歯磨き粉などに、食品分野においては食品香料として菓子類などに、また香り付けとしてタバコなどに汎用されています。
【夏の暑さ・虫対策に人気!ハッカスプレーの作り方紹介】
効能1:清涼感を感じられる
ハッカ油に含まれるメントールが皮膚に接触することで、冷感を探知するセンサー(名:TRPM8)が活性化し、清涼感を感じることができます。
ハッカ油を薄めたはものを数滴垂らしただけでも強い清涼感を得られます。
効能2:リラックス効果
メントールは、リラックス効果と覚醒効果の両方を持ち合わせています。
不安やイライラを鎮静する一方で、頭をスッキリさせる働きも期待できます。記憶力や注意力を高めるのに適しているでしょう。
勉強の合間にハッカやミントの香りを摂取するだけでも作業の密度が上がるでしょう。
効能3:消臭・抗菌効果
メントールには消臭・抗菌効果があります。
匂いが気になるシンク・ゴミ箱周りにハッカスプレーを吹きかけるだけでも嫌な匂いをかなり軽減できます。
効能4:多くの虫への忌避効果
ハッカの独特な刺激臭は、人間にはリラックス効果を与えてくれますが、多くの虫が嫌う匂いなので、虫の忌避効果が期待できます。
なので、ハッカの匂いを身にまとうだけでも、虫はあまり寄って来なくなります。虫除けとしてもばっちりと活躍してくれます。
ハッカスプレーの作り方
ドラッグストアでも購入できる材料で作るハッカスプレーの作り方を紹介します!
用意するもの
- ハッカ油 5〜6滴前後
- 無水エタノール 10ml
- 水(水道水または、精製水) 90ml
- スプレーボトル(ポリスチレン以外)
作り方手順
- ハッカ油とエタノールをスプレーボトルに入れてよく混ぜる。
- 水(または精製水)をボトルに入れてよく混ぜる。
- 完成!
手順は以上です。
ハッカ油の分量は、好みで調節するのもありでしょう。虫除け効果を高めたいのであればもう3、4滴多い方がいいかもしれません。(ただし、ハッカ油を入れすぎてしまうと肌に触れた時に肌トラブルの原因にもなるので注意してください。)
水道水か精製水のどちらを使っても問題はありません。しかし、水道水を使った方が日持ちします。精製水を使う場合は1週間程度で使い切りましょう。
ハッカ油の保存方法・・・ハッカ油はできるだけ日の当たらない涼しい場所で管理してください。常温で置いておくと品質が変化する可能性があります。
健栄製薬 ハッカ油
ハッカ油のデメリット
ハッカ油は使うことで得られるメリットが多いですが、その代わりにデメリットも含まれています。
デメリット1:実際に温度を下げる効果はない
前述したように、メントールが肌に接触すると冷感を探知するセンサー「TRPM8」が反応し、清涼感を得られます。
これはメントールがTRPM8を活性化させて、「冷たい・涼しい」と錯覚させているからです。メントール自体が冷たい訳ではありませんので、実際に温度を下げる効果はありません。
また、この清涼感の持続時間も短いので夏場にはこまめに吹きかける必要があります。寝る前に体に付けて、その時は気持ちよく寝ることができても冷房を消した状態であれば2、3時間程度で蒸し暑さで起きてしまう可能性があります。
デメリット2:一部の動物には有害になる
ハッカ油をペットに使用するのは有害となる恐れがあります。
特に、猫の肝臓には精油に含まれる成分を解毒する機能がありません。そのため、中毒を起こしてしまう危険があります。また、ハッカの刺激臭を嫌い、ストレスに感じる可能性もあります。
安全のために、ペットに直接ハッカ油を吹きかけるのはもちろん、ペットがいる場所で濃度の高いハッカ油を使用するのも避けましょう。
床に置いておいた防虫剤をペットが誤って口に入れてしまう可能性もありますので、ペットが触れないところにしまっておきましょう。
ペットを飼っているご家庭では濃度や使い方に十分注意しましょう。
デメリット3:殺虫効果はない
ハッカ油に含まれるメントールの香りは多くの虫が嫌う香りです。メントールの香りを察知した虫が寄ってこなくなる「虫除け」効果があります。
しかし、あくまで「虫除け」なので「殺虫」効果はありません。
デメリット4:ポリスチレン素材は溶かしてしまう
ハッカ油には、メントールの他にリモネンという成分が含まれています。
このリモネンがポリスチレン(スチロール樹脂)を溶かしてしまいます。
なので、スプレーボトルを選ぶ際にはポリスチレン以外の素材であることを確認してから購入しましょう。
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