【本音レビュー】電子書籍リーダー「Kindle Oasis」を使ってみた感想!

昨年、思い立って持っていた書籍200冊以上を自炊してデジタルデータに変換しました。

作業自体は時間と労力がかかりましたが、部屋を圧迫していた本が一気に処分できてかなりスッキリとしました。

その書籍のデジタルデータを読み取る専用端末として、すぐに「Kindle Oasis」を購入してみたんですが、思ったよりも口コミ以上に使い心地がよかったので「Kindle Oasis」を使ってみた私の感想と使用感を本音レビューしていこうと思います。

【書籍をデジタル化する「自炊」を紹介・解説!】

【本の電子化!】本の「自炊」とは?やり方とメリット・デメリットを解説!

「Kindle Oasis」とは?

Kindle Oasis」は、Amazonが開発した電子書籍リーダー「Kindle端末」の最上位モデルです。

Kindle端末は電子書籍リーダーとしてのスペックが高く、人気が高いので購入してみました。

今回、私が電子書籍リーダーを購入する上で重視したのは、容量の大きさと画面の大きさそして本体の重さです。

自炊したデータがたくさんあって、できるかぎりデータを一つの端末にまとめておきたかったのと、視力が良くないので小さい画面で小さい文字を読みたくなかったからです。(文字は拡大すれば問題ないんですが、いちいち拡大する動作をするのは面倒だと思ったので。)あとは、持ち運ぶことを前提とした時に、片手で持っても負担がないレベルの重量であることも重要でした。

  • 容量・画面の大きさ
  • 重さ

自分の中で以上の必要な条件を絞って調べた結果、辿り着いたのが「Kindle Oasis」でした。

「Kindle Oasis」の特徴は?

従来のKindleになかったページ送りボタン搭載!

「Kindle Oasis」の大きな特徴は、右サイドにあるページ送りボタンがあることです。

これがあることによって、従来の電子書籍リーダーよりも横幅が大きくなっています。

Kindle Oasis

従来の電子書籍リーダーはディスプレイをタッチすることでページをめくったりホーム画面に戻ったりの操作をしていましたが、「Kindle Oasis」は通常のタッチ操作 + ボタン操作が可能になりました。

「タッチ操作ができるならボタンはいらないのでは?」と疑問に思う方がいるかもしれません。

しかし、タッチ操作でページをめくるにはディスプレイの左側をタッチする必要があります。端末を持っている方の手だけでタッチするにはやや幅があるので操作が難しく、もう片方の手でタッチするか、端末の持ち方を変えてタッチする必要があります。

そこで、片側にあるページ送りボタンを使うことで、片手だけでページをめくることができるんです。操作が片手だけで収まることでストレスを感じること読書に集中できるようになりました。

個人的には、選ぶ際のポイントとしてこのページ送りボタンはかなり魅力でした。

形状が他の電子書籍よりもスマートではないので迷いましたが、自分にとっての使いやすさを考えたら、「Kindle Oasis」の方が魅力的でした。

「Kindle Paperwhite」との違い

Kindle端末の中でも最も人気があるのは「Kindle Paperwhite」です。

価格も比較的安価で購入しやすく、電子書籍リーダーとしての機能性も高いので、根強い人気があります。

では、人気の「Kindle Paperwhite」と最上位モデル「Kindle Oasis」との違いは具体的に何なのかを上げていきます。

ページ送りボタン

ページ送りボタンは、「Kindle Oasis」特有の機能です。「Kindle Paperwhite」にはなく、操作はタッチ操作のみになります。

ボタンがないことで「Kindle Paperwhite」の方が形状がすっきりとしてスマートな印象ですが、操作性は「Kindle Oasis」の方が優れていると感じます。

画面サイズ

「Kindle Paperwhite」(2021年発売の第11世代)のディスプレイは6.8インチ。

対して「Kindle Oasis」は7インチ。

わずかに「Kindle Oasis」の方が大きいです。第10世代までの「Kindle Paperwhite」は6インチでしたが、最新世代から変更となりました。

僅かな差で、際立って大きな画面でもないです。

私は、画面の大きさを重要視していましたが、購入を検討していた当時の最大のディスプレイサイズが「Kindle Oasis」だったというのも選んだポイントの一つでした。

自動回転機能

自動回転機能は、画面の向きに合わせて見やすい角度に自動で回転してくれる機能です。

「Kindle Oasis」はページ送りボタンがある方を持って操作します。しかし、長時間持っていたら腕が疲れてしまい、持ち手を変えたくなります。

そこで、この自動回転機能があることで「Kindle Oasis」を逆手に持った時でも画面が自動で回転して見やすい位置に回転してくれます。「Kindle Paperwhite」には自動回転機能がありません。

自動回転機能は「Kindle Oasis」特有の問題点を解決するための機能として搭載されており、「Kindle Paperwhite」にはそこまで必要性はないでしょう。

「Paperwhite」と「Oasis」の比較一覧

Kindle OasisKindle Paperwhite(第11世代)
イメージ
価格¥31,980¥19,980
サイズ159 mm x 141 mm x 3.4-8.4 mm174 mm x 125 mm x 8.1 mm
重量約188g約207g
容量8GB/32GB32GB
充電ケーブルmicro USBUSB-C
フロントライトLED 25個LED 17個
ディスプレイサイズ7インチ反射抑制スクリーン6.8インチ反射抑制スクリーン
接続wifi またはwifi + 無料4Gwifi
ページ送り操作ボタン + タッチタッチ
スペック比較一覧

近頃では「Kindle Paperwhite」の機能が追加されて機能性が上がってきているので、第10世代以前の「Kindle Paperwhite」と比べると、「Kindle Oasis」との違いが少なくなってきていると感じます。

Kindle Oasis のメリットとデメリット

「Kindle Oasis」を使ってみて感じたメリットとデメリットを挙げていきます。

メリット

サイズの割に軽く、持っていても負担にならない

電子書籍リーダーの中でも軽量タイプなので長時間持っていても疲れにくいです。

形状は大きいですが、軽いし薄いので持ち運ぶのにも全く負担になりません。(小さいカバンに入れる際にはやや場所をとります。)

手にフィットする持ちやすさ

「Kindle Oasis」は電子書籍リーダーの中では特徴的な形状であり、ボタンがある方が持ちやすく、やや膨らんだ形になっています。

手にフィットする形でとても持ちやすいです。

動作がサクサクして、ストレスにならない

従来の電子書籍リーダーにありがちなことですが、ディスプレイをタッチした時に画面が切り替わる時間がやや遅く、もっさりとした動作感になっていました。

細かいことですが、文字を読み続ける上ではその僅かな違和感がすごく気になってストレスに感じてしまうんです。

しかし、最上位モデルの「Kindle Oasis」はレスポンスが早く、一つ一つの動作がサクサクとしてるのでストレスが軽減されます。

画面が大きいので読みやすい

画面が他の電子書籍リーダーの中でも一番大きいので、比較的文字が読みやすいのも嬉しいところ。

漫画のセリフも細かい文字列も読みやすく、今のところは文字を読む際にストレスを感じたことはないです。

持ち手を自由の変えられる

自動回転機能で画面の向きに合わせて画像が回転してくれるので、持ち手を変えても読みやすさが変わりません。

デメリット

価格が高い

購入する際に悩んだ一番のポイントが価格でした。

「Kindle Oasis」は電子書籍リーダーの中でも、最上位モデルなだけあって価格が抜きん出ています。

電子書籍リーダーで30,000円台は破格と言ってもいいです。

私も、ただ読むだけの端末にこの価格はどうなんだろう?と悩みました。しかし、使い勝手の良さ・機能性を考慮したら30,000円も妥当と言えるレベル。

電子書籍リーダーとしてただ読めればいいという方なら「Kindle Oasis」でなくても十分です。

持った時滑りやすい

前述でメリットとして「持ちやすさ」を挙げました。これを打ち消すようなことを言ってしまうと、「Kindle Oasis」の本体がツルッとした表面なので、片手で持った時や水に濡れた時などにうっかり滑らせてしまう恐れがあります。

これを解決するためには別売りのハンドストラップを購入して対策しておくことをおすすめします。

おすすめの専用バンドストラップ

初期設定が面倒

端末を利用する前に、言語設定やAmazonアカウントの登録・ログインとWi-Fi設定をする必要があります。

Amazonアカウントをお持ちで無い方はまずはアカウントを作るところから始まります。

総合的な使用感は?

結論、高価格なだけあるハイスペ電子書籍リーダー!

電子書籍リーダーとしては高級ですが、価格に見合った機能性の高さです。

例えば、持っている時の本体の軽さには正直びっくりしました。ちょっと重いぐらいかな、と予想していたのに、実際はスマホよりも軽くて長時間持っていても疲れにくく、いい意味で予想を裏切られました。

動作感については、正直にいうと本体を手に取るまではあまり期待していませんでした。特にページをめくる動作は多少なりとももっさりとして遅いのだろうと思っていたのですが、こちらも思っていた以上にサクサクとした動作感で、むしろ紙をめくるよりも早く読み進められるので読書がとても捗りました。

防水性にも優れているので、お風呂場にも持っていけるのは嬉しいポイントでした。紙の書籍だと濡らしてしまうのが心配だったので中々できなかったのですが、「Kindle Oasis」ならお風呂に浸かりながらでもゆったりと読書をすることができるので、よりお風呂時間を充実させることができます。

ディスプレイが電子インクディスプレイなので目が疲れにくいのはかなり魅力です。これは他の電子書籍リーダーにも搭載されている機能ですが、総合的な機能性としては「Kindle Oasis」が優れていると実感しました。

しかし、昨年登場した第11世代の「Kindle Paperwhite」の機能性が上がっており、スペックの高さは「Kindle Oasis」が優れていますが、コスパの良さで言えば「Kindle Paperwhite」です。

価格と自分の求める機能を吟味した上でどの電子書籍リーダーが自分に合っているかを検討しましょう。

私の場合、検討して「Kindle Oasis」を購入し、その結果満足いく使用感でした。