
布団乾燥機は、高温の温風を噴出することで湿気を含んだ布団をしっかりと乾燥させることができ、乾燥させることで布団に潜むダニを死滅させ、カビの発生を抑制することができます。
布団を清潔で健康的に快適な睡眠環境を整えるために使われる布団乾燥機ですが、この布団乾燥機を使うことで毎月の電気代がどのくらいかかるのか気になる方は多いのではないでしょうか?
今回は、布団乾燥機を使うことでかかる電気代と目安、そして布団乾燥機を使う際に電気代の節約をするために大切なポイントを解説します。
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もくじ
布団乾燥機の機能と使うメリット

アレルギー・花粉対策などに布団乾燥機を導入する人が多いですが、具体的にどのような機能を搭載しているか、導入することで得られるメリットを解説します。
布団乾燥機の機能
布団乾燥機は、主に高温の温風を発生させるものです。湿気を含んだ布団に温風を当てることで布団に潜むウィルスやダニの増殖を抑制することができるというのが主要機能です。
一般的な布団乾燥機には「布団乾燥モード」と「ダニ退治モード」の2種類の機能は備えられています。
- 布団乾燥モード・・・布団やエアマットなどに温風を送って湿気を取り除きます。ホースや専用のマットを使用して湿気を飛ばすため、布団を別の場所に運んだり動かしたりすることなく、敷いたままの状態で乾燥できて便利です。
- ダニ退治モード・・・ダニが死滅すると言われている50度以上の温風を一定時間布団に当て続けることで布団に潜むダニを死滅させることができる機能です。ダニ退治モードを使用することで花粉やハウスダストの対策も期待できます。
また、アタッチメントを変えることで布団以外のものも乾燥させることができます。
例えば、アイリスオーヤマの布団乾燥機(FK-W1-WP)は付属のアタッチメントを変えることで靴を乾燥させる機能がついています。雨の日に使用したり、洗濯をした後の靴でもすぐに乾燥できるので翌日も快適に使用することができます。
さらに、衣類乾燥の機能がついたモデルもあります。すぐに使用したい少量の衣類があるときなど、衣類を短時間で乾燥することができます。
このほか布団を温める機能や、夏でも暑くならず快適に布団が使用できる夏モードなどがあり、機能を使いこなせば生活のさまざまな場面で活躍させることができるでしょう。
布団乾燥機のメリット
布団乾燥機を導入することで得られるメリットを上げていきます。
メリット1:天候に左右されずに布団を掃除できる
天日干しをするためには晴天であることが第一条件です。曇りや雨の日の翌日などは湿度が高く、布団を干してもしっかりと乾燥させることが難しいです。
せっかく休日に布団を干したくても終日雨天で干せなかった、なんてことは頻繁に発生します。
その点、布団クリーナーは天候に左右されず、室内で布団をいつでも掃除ができるのが◎。
メリット2:しっかりとしたハウスダスト対策ができる
2〜3時間天日干しをすることで布団に潜むダニの繁殖を抑制させることができます。(完全に死滅させるには紫外線を60秒照射or50度以上の高温にさらす必要があります。)
しかし、ダニは布団の奥にも生息しており、天日干しだけでは奥に潜むダニを除去できません。さらに、ダニのフンや死骸も取り除くことはできません。
天日干しor布団乾燥機でしっかりと乾燥させた後に布団クリーナーを使うことで、死滅したダニをより確実に除去することができます。
ダニだけでなく、シーツや布団の中に潜む菌・花粉などのハウスダストを99%除去できるので天日干しよりも確実な対策ができます。
メリット3:脱臭・除菌もできる!
天日干しには脱臭・除菌効果がありますが、布団クリーナーの中にも同等の機能を搭載した製品があります。
高温の温風で臭いの素を蒸発させることで臭いを軽減することができ、UVランプから紫外線を照射することで繊維に付着したウィルスを除去することができ、常に布団を清潔に使うことができます。
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布団乾燥機にかかる電気代
布団乾燥機を頻繁に使用する場合、気になるのが電気代です。
布団乾燥機の仕組みは、温めた空気を送風機によって布団へ吹きかけるものです。熱と送風の2つの力が必要なため、家電の中でも比較的電気料金が多く必要になるものです。布団を乾燥させるのに時間がかかってしまい、長時間運転し続けることで電気料金がかさむ場合も考えられます。
電気料金を計算するためには、消費電力・電力量・電気料金単価を確認しておく必要があります。
消費電力は一般的に約600W
消費電力は、一般的にW(ワット)で表示されます。取扱説明書やメーカーのホームページで確認できます。製品の種類や型番によって異なることもあるので、事前にチェックしてください。
一般的な布団乾燥機の消費電力は、600W程度と言われています。
消費電力と使用時間で電力量を計算
電力量は基本的にはWh(ワットアワー)で表示されます。
電力量(Wh)は、消費電力(W)×使用時間(h)で算出されます。例えば、50Wの電球を1時間使用した場合、50W×1h=50Wh、50Wh=0.05kWhとなります。
kW(キロワット)・・・電力×時間を示す単位。Wh(ワットアワー)の1000倍の値。k(キロ)は1000倍を意味します。電力量は基本的にkWh(キロワットアワー)で表示されます。
電気代の計算
電気料金を計算するにあたり、電気料金単価と消費電力量を知る必要があります。電力量を計算したら、電気料金単価を確認しましょう。電気料金単価は契約している電力会社によって違うので、電力会社のサイトをチェックしましょう。
電気料金の計算式は以下の通りです。
電気料金=電力(kWh)×時間(h)×電気料金単価
仮に布団乾燥機の消費電力を600W前後、電気料金単価を1kWhあたり27円/kWhと仮定した場合の電力料金は以下の通りです。
0.6kWh(600W)×1時間×27円/kWh=16.2円(1回の使用でかかる電気代)
以上の条件で使用頻度を1週間に1回とした場合、
16.2円×4日=64.8円(1ヶ月の使用でかかる電気代)
64.8円×12ヶ月=777.6円(1年使用し続けた場合にかかる電気代)
一人暮らしの場合、1時間の使用で十分で電力料金の負担も小さいですが2人以上の家庭の場合は1時間以上かかることが予想されます。また、製品によって消費電力量が違うので、電力料金も大きく変動するので一概に上記の通りの料金にはなりません。
購入したい製品の消費電力と利用している電力会社の電力料金単価を確認しておき、1回の利用でかかる時間を想定し、1年でかかる電気料金を計算しておくことが大切です。
電気代を節約する方法
布団乾燥機を利用していく上で電気料金を節約する方法を選択することで年間にかかる電気料金をカットすることができます。
契約アンペア数を見直す
契約アンペア数を見直せば、電気代が安くなる場合があります。契約アンペア数とは、一度に使用できる最大の電気量のことです。契約アンペア数が大きいと多くの電気が使用できますが、電気料金に含まれる基本料金が高くなります。
しかし、契約アンペア数を低くしすぎてしまうと一度に使える電気量もそれだけ下がるため要注意です。複数の家電を同時に利用した際にブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。電気代が安くなるとはいえ、ブレーカーがすぐに落ちるようになり不便になってしまっては意味がありません。契約アンペア数を見直す際には、家庭で使用する電気量をあらかじめ確認しておきましょう。
正しい使い方をする
布団乾燥機の熱風を逃がさず効率的に布団の水分を飛ばすことが大切です。
そのためにはできるだけメーカーがサイトや取扱説明書で提示する正しい使い方を把握しておきましょう。(実際に布団乾燥機を使用する前にはしっかりと読んで把握しておきましょう。)
間違った使い方をすることで運転効率が下がり、本来の能力を発揮できません。通常よりも布団が乾きにくかったり、寝る前に温めておいても十分な快適さを感じづらくなってしまったりする可能性があります。
必要以上に使用しない
節約を考えるのであれば、単純に使用回数を少なく絞ることで節約が可能です。
高温と送風を同時に行うので高い電力が必要になります。
使用は必要最低限にして、電気料金がかかりすぎてしまうのを防ぎましょう。なお、布団のダニ対策としては、一般的にダニ退治モードの使用は数カ月に1回程度で十分と言われています。そのため期間を空けても定期的に使用すれば、継続して快適に布団を使用できます。
天日干しと併用する
手軽に室内星ができる点がメリットの布団乾燥機ではありますが、可能であれば晴れた日はベランダなどで天日干しを行って、布団乾燥機での乾燥と併用するという方法もあります。
天日干しで乾燥ができれば使用回数を減らすことができるので全体の電気料金を減らすことができます。節約を重視したい場合は、雨の日や梅雨の時期だけ布団乾燥機を使用し、その他は天日干しで快適さを保つようにすると良いでしょう。
布団乾燥機自体を掃除する
布団乾燥機を掃除して塵やホコリを取り除くと、清潔な空気を布団に送り込める他、無駄な消費電力を抑える効果も期待できます。
布団乾燥機にはフィルターがあり、これが目詰まりすると本来のパワーが発揮できません。
通常よりも布団を乾燥させるのに時間がかってしまったり、洗ったのにニオイが残ってしまったりするような状況になってしまいます。なので定期的に布団乾燥機の掃除が必要になります。月に1回程度は、ホース部分やフィルター部分の掃除を行うようにしてください。
省エネの布団乾燥機を使う
前述したように消費電力は機種によって異なります。省エネ用に消費電力を低く設計されたタイプであれば、1回の利用にかかる電力量を抑えることができ、年間の電気料金も最小限にセーブできるでしょう。
もし、手持ちの布団乾燥機の消費電力が高い場合はもっと消費電力が少ないタイプに買い替えるという手段もあります。